ふわふわぷかぷか

波のまにまに漂うこころ

沼津に行ってきた その五 ~戸田を目指す~

訪問記その五。3月30日に沼津を訪れました。

今回のテーマは「レンタサイクルで大瀬より先へ行く」。

第3回で大瀬に行きました。このときはクロスバイクに慣れていなかったのと出発時刻が遅かったので大瀬が限界でしたが、サイクルステーションのスタッフの話では戸田まで行った人がいると。じゃあ私も大瀬の先へ進もう。

単純にもう一度大瀬に行きたいというのもありました。だって絶対桜が綺麗だもん。

 

5:20 東京発

5:20発の上野東京ラインは沼津行きです。2時間寝たら沼津です。7:27着。

自転車を借りるまで時間があります。駅から西へ散歩しました。

 

パン屋さんがもう開いてるのを見つけて、軽くつまむことにしました。こんなに早くに観光客が来るとは思わないもので、店員さんは私を沼津を前日に観光してこれから帰るものと推量して「沼津は楽しかったですか」なんて尋ねられました。

石窯パン工房 しゃんぴによん | Facebook

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そのまま千本浜海岸を目指します。初めて見る街並み。蛇松緑道をゆったり歩きました。

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千本浜公園。海岸に近づくほど海風を受けて松が傾いていきます。

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公園を抜けると千本浜海岸。『地元愛♡満タン☆サマーライフ』で「ぱーっと派手じゃない?  でもこの海はずっと私たちのことを  いつも見ててくれた  喜びも涙も知ってるの  昔からの浜辺」と歌われてる場所ですね。

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¶cリ˘ヮ˚)|  (*> ᴗ •*)ゞ「砂をサクサク  踏みながらおしゃべりしようよ~♪」

……ってこの海岸、砂利じゃん!

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じもあいって超良い曲ですが歌ってるのが内浦メンじゃないのが惜しいという意見は一理あると思っていて、一方で沼津組のようよしだからこその価値もあると思います。

内浦メンか沼津組かで歌詞があらわす海岸は変わってきて、内浦なら三津、沼津なら千本浜です。三津海岸はサクサク砂浜ですが短くてお散歩するようなところではないため、広くて開放感のある千本浜海岸が歌詞にマッチすると思ってたんですが、千本浜も千本浜でちょっと違うんですね。

 

そんなことを考えつつ海沿いを港へ向かって歩きます。

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 今日のびゅうお

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 9:00 みなと新鮮館

この日はあじやに行こうと思っていて、9時開店ということでそれに合わせて港に着きましたがまだ準備中でした。待つ余裕がなかったため丸勘で朝ご飯にしました。

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鞠莉ちゃん推しのあじやさん。いつか食事する機会を。

 

丸勘の「ぅゅ漬けサーモン丼」。

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港を出て二瀬川から9:34の東海バスに乗り、塩久津で降りました。

 

10:00 NUMADUサイクルステーション静浦東

以前も利用して紹介したサイクルステーションです。 

ukikusa.hatenadiary.com

今回もこちらでクロスバイクを借りました。担当者さんは私のことを憶えていらっしゃいました。最初の目的地は大瀬です。前回と同じこのルート

  

長井崎で中学校に寄り道したのを除いて実走行時間53分程度で走破しました。

前回の体験でケイデンスの大切さを知って、ギアを軽めにして一定のペースで回すことを意識したらずいぶん楽でした。前は西から吹いた風がこの日は北東から背中を押してくれました。

 

11:30 大瀬着

1か月ぶりに来ました。春の大瀬も粋ですね。

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ラブライブ!サンシャイン!!を応援しているオーシャンビューフジミでお昼ご飯にしました。

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いただいたのは「みかんじるこ」。名の通りみかんのお汁粉で、この店のオリジナルメニューです。

甘さがしつこくなくて美味しかったです。皆さんもぜひどうぞ。

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ちょこっと大瀬崎を探索して写真を撮り、13時頃さあ出発しようと自転車のところへ戻ったら大瀬館の女将さんに声を掛けられました。

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女将さんは私が前に来たことを憶えていてくださって、お店でお茶をお伴に1時間ほど話し込みました。お互いのことから沼津のこと、昔のことなど、家でオタ活していたら決して知ることがなかった面白い話を伺いました。

初めて来たときは、大瀬館がラブライブコラボをしていることを知らなくて「ラブライブがきっかけでしたが今はラブライブ関係なく沼津が面白くて、ただ綺麗な海を見に大瀬に来ました」と言ったらたいへん喜んでくださり、季節や天候で表情を変える大瀬の魅力を教えてくださいました。今回来たのもラブライブは関係ありません。女将さんが私をラブライバーから沼津のファンへと変えてゆくように感じます。

 

さて14時ころに大瀬を出ました。目標は戸田(へだ)。御浜岬を見てみたいな~とぼんやり思いつつ出発しました。

……。

進まない。

果てしなく続く上り坂。ちゃんと調べてなかったんですが帰ってPCで見てみたらこれですよ。やばい。いきなり3kmで200m上ってる。ヒルクライムか。

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上り始めのところで大瀬を見下ろす絶景ポイントがあって自転車を降りて写真を撮りました。と言ってもiPhoneですが。一眼を出す元気と時間はありませんでした。

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大瀬までの道で看板を見る「コーヒー ドーデスカ」の喫茶店で一瞬だけ平坦になるのを挟んでひたすら上りました。大きい筋肉を使うと疲れにくいとか、ある筋肉が疲れたら姿勢を変えて別の筋肉を使うと復活するといった弱虫ペダルの知識を実践していました(実際は実践できてないんでしょうが)。トンネルを抜けるまでで14分ほど。ここで上りが終わって井田(いた)に入り、4~5分で一気に同じ高低差を下ります。これ怖い。スピードも怖いけど、帰り道でまた上ることを考えるのが怖い。そして下りきって前方に上りが見えたときの絶望。

 

戸田に行くのは時間的に無理だと悟りました(体力的にも限界が近かったです)。投げ場を探しながら緩い上りを進んだら「煌めきの丘」に着きました。

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井田の町を見下ろす。

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反対側に見えるのは明神池。

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明神池に向かって山道を下りていきます。

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実は明神池まで下りませんでした。絶対に素晴らしい景色があると分かりきっていて写真を撮りたかったのですが時間がありませんでした。*1

帰り道は絶対に自転車を下りないと決めました。トンネルまでずっと上りが続きますが、止まって休憩するとトータルの時間は遅くなります。写真を撮らないなんてありえないような絶景もありましたが涙を呑んでペダルを踏みました。トンネルから大瀬までの下りは絶対にクランクを回さないと決めて、平坦なところで速度が鈍っても我慢して休みました。それでも大瀬までのタイムは意外に往路を上回りました。

大瀬からの道はずいぶん楽に思えました。アップダウンの連続と言っても所詮終わりが見える坂です。しかし向かい風が地味につらかった。脚の力も尽きて往路より2~3段軽いギアで回していました。終わってみたら大瀬から走行時間56分で帰っていたのがまた意外でした。

 

 

17:00 自転車を返す

なんとか営業時間内に自転車を返しました。サイクルステーションから出ると夕焼けでした。

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夕食をどうするか決めていて、バスで沼津に戻ろうと思っていたら目の前で伊豆箱根バスを逃しました。第3回で口野から沼津駅まで全行程を歩いたことを思い出して萎えました。東海バスに拾われることを目指して歩いていたらクラクションを鳴らされ、顔を向けたらサイクルセンターの担当者さんでした。

最後の利用者の返却をもって事務所を閉めて帰宅する途中で、沼津に行くなら車に乗せていくと言ってくださいました。これが神か。礼節もプライドもなくご厚意に甘えさせてもらいました。道中は沼津市のサイクルツーリズムへの取り組みについての話を伺いました。市役所前で降ろしてもらい、お礼を言って、見えなくなるまで直立して車を見送りました。

 

17:40 マリー・ルウ

また来ました。落ち着いた店でとても好きです。名前の縁で鞠莉ちゃん要素がありますがそんなにラブライブラブライブしていません。客も(少なくとも平日は)ライバーと地元の常連とが分け合っている感じがします。

マスターが気安い人でつい長居したくなります。この日も19時20分くらいまで過ごしました。

頼んだのはオムライス。韓国のメディアにお店が載ったときお薦めメニューとして紹介されたために韓国人ライバーに人気の品だ、という話を前回来たときに聞いたので注文しました。マスターは私が前に来たことを憶えていてくださり、またいろんな話をしてくださいました。

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19:32 沼津駅

長かった一日もおしまい。電車に乗ったら疲れがドッと出て、熱海で乗り換えたらすぐ眠りに落ちました。

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この日のiPhoneヘルスケア。歩数から距離を計算してると見えて、大半は自転車なので実際の移動距離は倍以上長い。それより注目されたいのは200階オーバーのflights climbed。

 

今まででいちばん地元の人々との距離が近い訪問でした。何度も訪れてコンテンツやそれを超えた沼津という土地への愛が伝わり、同じ店に繰り返し行くからスタッフが私を憶えてくれる。大瀬館でまったく予定になかった時間が生じましたがとても幸せなことだと思っています。

欲張り旅は精神的に貧しいと思います。予想もしなかった何かが生じて計画がブッ壊れるのは旅行者として最上の喜びではないでしょうか。それが地元の人との語らいならなおさらです。場所には交通手段があればいつでも誰でも行けますが、出逢った人と心を通わす機会はまたとありません。

 

結局戸田には行けませんでした。大瀬で時間を食ったのは一つの要因ですがそれがなくても明神池で写真を撮ってタイムアップしていました。それもなくても体力的に井田が穏当だったと感じます。ロードバイクならまだしもクロスバイクで大瀬~戸田の山道をカバーするのは素人にはやや厳しいと思いました。

「せめて出発点が内浦なら……。」

と思いながら実は復路で三の浦総合案内所に寄りました。*2

そしたらこんなものが。

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えっ?

クロスバイクじゃん。

 

なんと、それまでやっていた「ぬま輪」の契約が終了して、翌日(3月31日)からは新しいレンタサイクル事業としてこれを貸し出すとのお話。道理で口野のサイクルステーションに三の浦で貸し出してたユニットラッピング自転車が置いてあったわけだ~。

 

このレンタサイクルは口野のと同様に有料で一日まるまる使えるらしい。AM9:00長浜スタートでクロスバイクに乗れるなら戸田もかなり現実的。これはやるしかないね。

そもそも長浜からクロスバイクなんて借りてどこに行くのか。*3 戸田か伊豆長岡修善寺しかないでしょ。みんな頑張ろ!

*1:このとき14時45分。池に下りるのに10分かかるとすると下で10分過ごして10分で戻っても30分。サイクルセンターまでは行きと同じ時間で帰るとしても80分ですが絶対もっとかかります。サイクルセンターの営業時間は17時までですが、借りるときの規約に16:30までに返すことが書かれています。諦めるしかありませんでした。

*2:自転車を借りるときに申告した16時返却に間に合わなかったのでどこかで電話連絡する必要があったのです。

*3:長井崎中学校なんて冗談はやめましょう。せめてやま弥。