沼津を訪れる観光客、ラブライバーの皆さんは現地でどうやって移動していますか?
電車、バス、自家用車、タクシー、徒歩。他にもレンタカーやレンタルバイク、レンタサイクルを借りるという手があります。
沼津市のレンタサイクルについて、市の公式ページ(観光用レンタサイクル(ぬま輪)|沼津市観光情報)や下のブログ記事がまとめています。
・沼津聖地巡礼、レンタサイクルのすゝめ - secoftelの戯言
・レンタルサイクル、ずらあ。|サンシャイン!!ずらぁ!!.net
本エントリでは、私が先日利用したNUMADUサイクルステーション静浦東のレンタサイクルを紹介します。上の「レンタサイクルのすゝめ」のブログ記事中で③に挙げられたものです。自転車をガッツリ乗り回したい人に最適なサービスとしておススメします。
沼津のレンタサイクルはいくつかありますが、このサービスの大きな特長は「クロスバイクを借りられる」「一日中借りられる」の二点です。クロスバイクはシティサイクル(いわゆるママチャリ)に比べて圧倒的に走行性能が高いです(それでいてロードバイクまでいかないので素人でも簡単に乗れます)。また、三の浦総合案内所などで借りられるぬま輪は3時間の時間制限がありますが、このサービスはその日の営業時間いっぱい使うことができます。おかげで行動範囲がかなり広がります。
私はステーションから片道20キロ離れた大瀬崎まで往復してきました。鍛えている人ならもっと足を延ばすことも可能で、スタッフの話では昼前に自転車を借りて戸田まで行って帰ってきた若者がいたそうです。(実は必ずしも「行って帰ってくる」必要はありません。キャリータクシーがあるので(後述)。)
さて、以下は具体的な利用の手引きと自転車初心者へのアドバイスを記します。
サイクルステーションは下の地図の場所にあります。沼津駅から約30分、伊豆箱根バスの「口野口」か東海バスの「塩久津」から徒歩数分です。どちらのバスでも所要時間はほぼ同じなのでタイミングが合った方に乗ればよいでしょう。
サイクルステーションは廃校になった旧静浦東小学校の校舎内にあります。
中に入って、申込用紙を記入し料金支払いやサービスの説明を受けて自転車とヘルメットを借ります。料金はヘルメット込みで1000円です。
自転車を借りる際に、サイクルキャリータクシーについても説明を受けました。
自転車を上に載せられるタクシーが運行されていて、パンクなどトラブルで走行不能になったり力尽きたときはこのタクシーを呼んで帰ってくることができるというものです。当然使ったら料金がかかりますが最悪これがあると思えば思い切った長距離ライドもしやすいです。*1
営業時間は9時~17時です。
営業日は2018年3月現在、金・土・日・祝日となっています。さっきのリンク先のページを見ると開設期間が平成30年3月31までとなっていますが、4月以降も事業継続する予定です。4月からも継続します(別記事の脚注)。この点をしっかり発信してほしいとスタッフにお願いされたので2回言いました。
利用した感想ですが、実に楽しくて大満足でした。沼津市街は信号や交通量が多くて走りにくい可能性がありますが、ステーションのある口野まで来ると既にそういったエリアから出ていて、口野から南側は気持ちよく走れます。
私はスポーツ自転車に乗ったことがありませんでしたがすぐに慣れました。ちょうどサイクルステーションが小学校の跡地で周囲がほぼ車の通らない道なので、不安な人はここで発進・停止やギアチェンジを練習してから出発するとよいです。また、クロスバイクはサドルが固くて恥骨が痛くなるので、薄すぎるズボンで行かないことをお勧めします。下り坂などでペダルを回さない時間に上手くペダルに体重を乗せて休む技術を習得するとお尻が救われます。
それから、ママチャリのように重いギアでペダルを漕いで力を出したいときは立ち漕ぎもという乗り方だと疲れやすいようです。ペダルをどんなペースで回すかというのを自転車用語でケイデンスと呼ぶそうですが、基本的に立ち漕ぎをせずにケイデンスを一定に保つように、向かい風や上り坂ではギアを躊躇なく落とすことが重要です。この「一定に保つケイデンス」のレベルが厄介で、おそらく素人がいつものノリで考えていると回転数が少なすぎます(ギアが重すぎて脚の筋肉がすぐ疲れます)。80回転/分くらいをターゲットにしてそれで無理なく回せるようなギアにするとよいようです。
偉そうに書きましたが私は素人で、自分が乗るにあたってちょろっとネットで調べただけなので、より詳しいことは専門の人に尋ねるとよいでしょう。
ただ、ケイデンスを保つためにギアをこまめに切り替えることの重要性は素人ながら痛感しました。走っているとしょっちゅう「あれ、ペダルが重い。きついぞ……」となります。そういうときは大抵緩やかに上っています。前だけ見てると気付かないのですが横を見ると上っているのがわかります。ここで即座にギアを一段落とせるとリズムを崩さずに進めると思います。*2
なお、念のため書きますが走るのは車道の左側です。歩道や右側を走るのは危険すぎます。自動車に抜かれるときはスピードをやや落として左に寄ります。後ろから車が来ているかどうかは常に耳を澄まして注意し、長い直線や大きなカーブで時々目視でも確認するほか、一台に抜かれるたびに右側から後ろを振り返って後続の車があるか確認するようにするようにしていました。