アニメ感想です。ネタバレは抽象的にですが少ししているかも。
ごちうさの劇場版OVA『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』を観てきました。TOHOシネマズ上野で14日の16:10~の回です。
先週オープンしたばかりのTOHOシネマズ上野は良い劇場でした。いちばん大きなスクリーン3に入りました。座席は前後も左右も広いです。前後は傾斜がかなりついていて、前の人の頭が邪魔になることは基本的にないと思います。傾斜のために後方の席はスクリーンを見下ろす感じになるので、一般に映画館の良席は後方の中央とされますがここでは後ろに行き過ぎないのがよいと思いました。
さて本題のごちうさですが、最高でした。
3回泣きました。今まで映像作品でボロボロ泣いたことなんてなかった私が*1 日常系アニメでこんなに泣くなんて思いませんでした。ついさっきまでギャグシーンだったのに「あっ」と思ったらもう顔が歪んで涙が出てるんです。私、こんなにごちうさを好きになってたんだな。種田梨沙さんのこともあるのかな。
まずオープニング挿入歌で泣きました。種田さんの最初のソロパート、タイトルロゴ、そしてテレビシリーズのシーンがスライドショーするところ。
次に、予告にも出てくるココアの「将来の夢はたくさんあるけど、一番の憧れはやっぱりお姉ちゃん」で泣きました。
ココアの実家での様子が暫く描かれて過去の回想があって、モカとココアのお母さんの描写があって、のこのシーンは破壊力絶大です。
最後は主題歌とエンドロールに入ったところで泣きました。直前のココアとチノのシーンに感動したというより、この作品にありがとうという気持ちが溢れ出て止まらないといった涙でした。Koi先生にありがとう、橋本監督にありがとう、種田梨沙さんおかえりなさい、公開を遅らせても種田さんを待ってくれた制作陣にありがとう、アニメに関わったすべての人たちにありがとう、そして「ごちうさ」にありがとう。
脚本と演出は非常に丁寧に作り込まれていました。原作5巻のある部分がストーリーの中心ですが、他のエピソードもうまく絡めて回収し、本筋に関わらないキャラも存在感を発揮し、アニメ1期2期のシーンやセルフオマージュがあり、キャラソンネタもあり。今日までのごちうさのすべてが詰まった集大成です。
音楽も素晴らしいです。新しい劇伴もありますがテレビアニメの音楽の流用が特に好きでした。『おはなしをしよう』とか。そしてラストシーンはやはりあの曲ですよね。川田瑠夏さんありがとう。
挿入歌と主題歌も完璧です。予告でbgm的に流れているのと劇場版で本編に合わさるのとでは違います。劇場では号泣のトリガーに化けました。主題歌と言えば、予告公開からずっと思っているけど、『セカイがカフェになっちゃった!』のサビで合いの手にコーラスで「よーろしくねっ」が入っているのは畑亜貴流の種田梨沙さんへのメッセージですよね?
そして種田梨沙さん。おかえりなさい。実は本作のリゼの声は不安定です。ところどころ少年っぽさが強かったり。まだ本調子じゃないのかもしれない。聞く話ではアフレコは種田さんだけ別撮りしたらしく、演技が難しかったのかもしれない。でもそんなことどうでもよかったです。種田さんがリゼを演じてくれたことだけで120点です。本当にありがとう。昨年のちょうど今頃に劇場版きんモザを観たとき、綾がまさかの主役になっていて種田さんは渾身の名演をしていて、もしやこれが種田さんの遺作になったりしないかと心が震えたのを覚えています。あれから1年経って元気に表舞台に戻ってきた。私は落選して行けなかったけど舞台挨拶にも出て来られた。それだけで私には十分です。
本作ではリゼがよく笑います。リゼは素直になるのが苦手でツンツンしちゃうキャラですが、照れてとかじゃなくにっこり笑うシーンがたくさんありました。私はリゼに種田さんを重ねたいと思いました。病気療養で丸一年仕事を空けた間ごちうさは種田さんを待ちました。それは他でもなくリゼが種田さんを待っていたんだと感じました。リゼの笑顔は種田さんおかえりの笑顔に見えました。同時に種田さん自身の笑顔にもなったらいいなと思いました。
私はまた観ます。コミケで買った前売りを使って。それでもまた行きたくなったら何度でも劇場に通いたいと思います。
ちなみに来場者特典の色紙は既になくなっていました。私はリゼが特に好きですが公開初週のキャラは誰になってもすごく嬉しかったので残念でした。2週目の色紙は貰えるように2回目を行きます。
追記:この記事はどこで泣いた何が感動したといったことばかり書いていますがごちうさアニメの真髄は変わっていません。ベースは笑いあり萌えあり、テンポよくギャグとほっこりを打ち込んでくるいつものごちうさです。あなたの知っている「ごちうさ」を期待して観に行けば期待通りかそれ以上の神アニメが待っています!