ふわふわぷかぷか

波のまにまに漂うこころ

プラチナ期の功罪

だいぶ時が過ぎたので数年前ほどではありませんがプラチナ期は娘。ヲタの大きな憧憬と懐古の対象です。プラチナ厨は今も多いですし、新しく娘。を知ったファンは誰も過去へ遡るなかでプラチナで立ち止まるでしょう。*1 それだけプラチナには特徴があり特別な世界を作っているのです。
まあそのへんの話はいくらでも語る人がいるでしょう。プラチナ期は素晴らしいので。
私はプラチナ期は良いことばかりではなかったと評価しています。プラチナ期は素晴らしいから、そして信者が多いから批判しづらい空気がありますが、常々感じている罪の側面をここに記します。
特に後からハロプロを知って歴史を追いかけている人に意識してみてほしい話です。

 

娘。に関して
・高橋ゴリ押しと他メンバーの育成放棄
この点を主張する人はプラチナ厨になりません。高橋愛を好きでない人にとってプラチナは暗黒期です。プラチナ娘。は6割の高橋愛と3割の田中れいなと申し訳程度の亀井絵里で回していたグループでした。
ジュンジュン・リンリンの扱いは本当に残念でした。あの時代に中国から来てもらったのに最後まで下っ端の添え物待遇でした。彼女たちは優しいから、卒業のときは「モーニング娘。は私の日本の家族」なんて言ってくれて、感謝感動比類ないですけど客観的に見てひどすぎます。推してたファンも内心憤懣やるかたなかったはずです。
ジュンリンほどではないですが私は道重ヲタなので同様の思いを持っています。彼女は自力でラジオを頑張ってバラエティ番組に進出したので一応露出を確保しましたがそれがなかったらどうなっていたか。実際久住さんはきらレボの個人仕事がなくなって専属になったら娘。に嫌気が差してしまいました。
高橋愛がゴリ押しされていたのは会長のお気に入りだからというのが真理ですが、一応事務所を擁護して合理的な理由を探してあげると、当時パフォのスキルがあったのは愛ちゃんとれいなでした。だから彼女を中心に据えるのは妥当だった。
しかし本当にそうなのか。スキルがないからって使わないといつまでも伸びないのです。スマイレージを見ると、2期が入ったときは田村芽実ちゃん以外パフォは全然でしたが、使い続けたら1年後のちょいカワ番長ライブでは相当よくなって3期が入るときにはスキルメン軍団になっていました。あやちょが今あれだけ歌えるのはデビュー当時を知る人には信じられないことです。2015~16年のアンジュルムは皆が個性がありながら基礎能力をハイレベルに備えてグループとしてバランスが良く、プラチナ期娘。でなぜこれができなかったかと悔しい気持ちが溢れます。新垣道重久住光井にも、ジュンジュンとリンリンにも、もっと輝ける舞台、成長できる場所であれなかったのか。

 

・世代の隔絶
新メンバーを入れなすぎて後輩との世代の断絶が深刻になりました。事務所はもともと高橋を限界まで引っ張って彼女の卒業とともに娘。を終わらせるつもりだったんだと思います。『ファッショナブル』で会長が鞘師を見出して彼女を入れるためにオーデをやったからグループが存続したわけですが、期間が空きすぎました。*2

この間に将来リーダーとなるべき久住さんは抜けてしまい、光井さんも後に怪我で卒業を余儀なくされ、結果的に高橋→新垣→道重という80年代生まれ5,6期メンから一気に9期の譜久村(96年生まれ、就任当時18歳)にグループを引き継ぐことになりました。


ハロー全体に関して
・全盛期のキッズを腐らせる
事務所全体のリソースが限られているなかで、その時々で適切なユニット・個人に資源を投入する必要がありますが、プラチナ期のあった2008~10年に娘。に注力したのは明らかな失策です。出涸らしの高齢者集団をどれだけプロモーションしたって伸びしろはないのです。2008~09年はBerryz工房、2009~10年は℃-uteをプッシュすべきでした。何のためにそれまで大事に育ててきたんだ。なんで全盛期にハシゴを外してお局に出番を回してるんだ。*3
ハロプロの世間的なプレゼンスが決定的に落ちたのはこの時期です。紅白に落選したのは2008年からです。ちゃんと舵取りしていれば覇権を保持できたとまで言わないにせよアイドルファンに受けないものをゴリ押すよりずっとよかったのは間違いありません。
とはいえこの時期にベリキューが干されて暇だったおかげで愛理は全日制高校に通え桃子は大学に進学し、そのうえBuono!があれだけ精力的な活動ができたわけでボノヲタにとってそこは皮肉ですが。

 

・カッコイイ路線を目指す勘違い後輩の続出
現在まで尾を引く最大の問題はこれです。事務所として高橋愛をゴリ押しし崇拝したために以後彼女のスタイルがハロプロの理想形かになっています。低く太い声で歌いたがる若手メンが増えました。2010~2011の愛理がなまじ形になってしまったのが運の尽きで、今は愛理への憧れという形を取って高橋イズムが継承されています。鞘師もそれなりにハマってしまったし。
あのようなスタイルは誰にでもできることじゃないし、目指すにもふさわしい時期があります。高橋にしても王道のアイドルスタイルができなくなって転換したのです。そもそも一度「可愛い」を身に付けていないアイドルがカッコイイを目指したって色気が出ません。若い間は加護ちゃんのような系統を目指してほしいです。
歌えるメンバーでも、亀井絵里ちゃんや田中れいな*4嗣永桃子はその点わきまえていました。真野ちゃんもそうでした。何が求められているかというのは個人で勝負している人はちゃんとわかっているのですが。
今や現役のハロメンはプラチナより前を知らない子が多く、放っておくとプラチナかぶれの価値観に支配されてしまいます。事務所が意図をもって教育・指導してあげてほしいと思います。

*1:さらに過去に進む(戻る?)と吉澤期という最も面白い時代が待っているのでいつかはプラチナを抜けて欲しいですが。笑

*2:そのせいで一度消えた上下関係が復活したということを過去の記事で書きました。

ukikusa.hatenadiary.com

*3:事務所は2012年の君チャリくらいから℃-uteを推しはじめましたが遅すぎます。アイドルがいちばん輝ける高校生年代を放置してタダで腐らせた罪は重い。

*4:れいなのアイドル哲学は模範的だと思います。現役と比較的距離が近いことですからもっと皆に目標にしてほしいです。